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シンガポールに引越しました

カンボジア

カンボジア旅行より帰還。今は乾季で、シンガポールより暑かった。
遺跡は雄大、食べ物はおいしい、物価は安い、人は親切で楽しい旅だったけど
幼い物乞いの子や、地雷で手足を失った人も多く見かけて、道中考えさせられた。


右の写真は、水上生活をしているベトナム人の女の子。手に持っているのはヘビ
たらいに乗って近づいてきて、観光客のボートに乗り込み「ヘビ!」と叫ぶ。
1〜2ドルあげると、ヘビを首に巻いて写真を撮ってくれる恐ろしいシステム。


アンコールワットの入口では、目の見えないお母さんに会った。私達が通ると
隣にいた小さな子供がなにやら耳打ちをする。すると太鼓をたたきながら
日本語で「チューリップ」を歌い始める。思わずまた1ドル渡してしまう。
出口にいた兄弟は、私達が通ると「オトーサン、カッコイー」とハモる。
4才か5才くらい。もう胸が痛くて目をつぶって通り過ぎようとしたら、
ガイドさんが「あの子達は戦争孤児です」とポツリ。ついまた1ドル。
「在住韓国人と中国人観光客も沢山いるのに、よく顔で判別できるね」
と聞いたら「日本人は内股だからわかるよ」だって。それは初耳だ。
その年で、そんな妙な特技は身につけなくていいんだよ。


旦那様は、物乞いの人に施しをすることはあまりよくない、という考えの人。
哀れみを買って恵んでもらうことを覚えず、ちゃんと学校に行って勉強して、
働いたお金で家族を養う術を身につけなくちゃいけない、というのが理由。
西原理恵子も、子供にあげても結局親が取っちゃうから意味がないって言ってた。
だから代わりにお菓子をあげるんだって。真似して私も飴を持ってたんだけど、
いざポケットから取り出したら、暑さで溶けて形も色も変わっていた。
さらに「虫歯になるからやめた方がいい」とも注意された。
うーん、どうしたらいいんだろう?


ユニセフに寄付したら遺跡保全だとかに使われてしまいそうな気がするし、
ローカルの団体だとガメてしまう人もいるとかで、いまいち信用できない。
偽善でも何でもいいの、私は目の前の彼女に渡したいのよ。


プレアヴィヒアというお寺も世界遺産だったので行きたかったんだけど、
タイとの国境にあるから危ない、とガイドさんに止められた。
しかもその日、銃撃戦があった様子。知らなかった…。


ロイター タイとカンボジア、国境のヒンズー寺院付近で銃撃戦
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-19418620110207


日本にしてもシンガポールにしても、私は平和なところに住んでいるんだな。
アンコールワットは神様と仏様がいっぺんに祀られているらしいので、
世界平和を祈って帰ってきた。
私達が会った人達がみんな、どうか今夜、穏やかに眠っていますように。