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シンガポールに引越しました

シンガポールの選挙

土曜日に、総選挙がありました。
AKBじゃないよ。シンガポールのセンターを決める選挙です。
シンガポールでは投票が国民の義務で、棄権すると投票権が剥奪されます。
(でも5ドルで買い戻せるらしいです。300円ちょい)
なので案外関心が高く、この一週間は選挙の話で持ちきりでした。


ここは、強力な独裁政権です。今回も人民行動党という党の独り勝ちでした。
野党なんか勝とうものなら、その選挙区は翌年から公団が値上がりしたり、
公共工事が遅れたり、徴税面で冷遇されたりするらしいです。
うちの隣の区で現首相が立候補し、対抗馬が現れずに無投票当選していました。
Wikiシンガポールを「明るい北朝鮮」と表現していますが、頷ける話です。


それでも今回、野党が40%の得票率を得ました。過去最高だそうです。
ただし、議席数に直すと、87議席中6議席の獲得にとどまりました。
理由は、勝った政党がその選挙区の議席を総取りする制度だからです。
それでも昨日までは2議席しかなかったので、大躍進と報道されていました。
昔は選挙区の半分くらいが無投票当選だったようで、それを考えると
若い世代の台頭で、シンガポールは少しずつ変わっていくのかも知れません。


今のリー首相は超・リアリストで、とにかく経済発展至上主義です。
外貨獲得のために常に強気な戦略を打ち出し、結果を出してきている人です。
経済が安定しているので、独裁に対する不満はあまり聞いたことがありません。


ちなみに、シンガポール独立は1965年のこと。今のリー首相はまだ3代目です。
初代首相は顧問相という役職で、今も現役です。その長男が、リー首相です。
当時、日本は佐藤榮作首相でした。そこから数えて、菅さんは23人目です。


明日の月曜日は、旦那様の会社も私のバイト先の出版社もおやすみです。
選挙のあった週は、翌週の月曜が休日になるそうです。
というわけで明日はお寝坊です。おやすみなさい 。


ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
シンガポール総選挙で野党が躍進―統制された政治体制に風穴
http://jp.wsj.com/World/node_233112